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北陸能開大 異業種3社と開発に成功

 魚津市の北陸職業能力開発大学校と、ヤングドライ(富山市)など県内の異業種三社は二十九日までに、光触媒を使った安価な業務用抗菌消臭ドライクリーニング用溶液開発に成功した。
 新商品を開発したのはヤングドライとスギノマシン(魚津市)、ベンチャー企業のエーエステー(富山市)。蓮覚寺聖一校長によると、ヤングドライからワイシャツなどにも使える光触媒のドライクリーニング用溶液開発の要望があり、昨年一月から三社で産学連携プロジェクトとして研究を始めた。
 スギノマシンは高圧水で超微粒化した二酸化チタンを均質に混ぜ合わせる光触媒水溶液製造を担当。エーエステーは金属ナノ粒子を多孔体の表面に分散させるコーティングを担当した。
 来月から700店サービス開始
 検査の結果、新溶液は少ない使用量で従来の溶剤と同程度の抗菌消臭加工がある事が分った。使用量が少なくなる分、コストが抑えられる。
 ヤングドライでは二月から北陸と愛知県の約七百店舗で、新溶剤を使った抗菌消臭加工を従来の三分の一の価格で開始する。

2009年(平成21年)1月30日(金曜日) 富山新聞

抗菌、消臭効果を見込む
2002年11月26日富山新聞

クリーニングのヤングドライグループ(富山市)は二十五日から、富山四ツ葉工場で繊維製品に抗菌、消臭、汚れ防止効果を持たせる光触媒加工を開始した。同加工は繊維メーカーで商品開発されているが、クリーニング工程の後加工に取り入れるのは大手クリーニング業者では初めて。
従来の抗菌加工は殺菌剤が気化や流出して初めて効果が現れ、使用ごとに効果が減少していた。光触媒加工は口紅や歯磨き粉などの中で使われている二酸化チタンを主成分とする安全な液剤をクリーニング最終段階で衣類などに吹き付ける。
ヤングドライでは抗菌効果を表示するのに必要な静菌活性値2.2以上を日本科学繊維協会の検査で5.8を達成できたことから、光触媒加工に踏み切った。
光触媒加工はタバコ臭や体臭が衣類につきにくく、アトピーの二次感染予防、ダニ抑制、カビ防止などに効く。病院、老人介護施設、食品加工などの壁や床などに施されているが、ヤングドライでは調理服、シーツ、タオルなどの寝具類や衣類全般、カーテン、玄関マットなど幅広い需要があるとみている。
光触媒加工は北陸三県の取次店などで超消臭加工として受け付けし、富山四ツ葉工場で集中加工する。通常の加工費とほぼ同額を上乗せした料金になり、同社では初年度の売上高は全体の1%以内の三千万円を見込む。

2002年(平成14年)11月26日(火曜日) 富山新聞

刃研ぎ、傘修理も拡大
2005年7月22日富山新聞

ヤングドライ(富山市)は布団の宅配を全国に拡大したほか、二十一日から宅配を利用した刃研ぎ・傘の修理を始める。ヤマト運輸(東京)の配送網を活用する。
布団の宅配は富山、石川、福井、新潟県内だけだったが、利用者の増加や、今春、名古屋に進出したのを機にエリアを広げた。年間五千件から一万件に増加を見込む。布団宅配袋を店頭で購入した場合は六千九十円、電話で注文を受け、布団袋を自宅に届ける方法が六千九百円。
刃研ぎと傘修理は従来、店頭のみの受け渡しとしていた。今後は店頭に預ければ、仕上がり後に希望の場所に送ることができる。今後、店舗以外にも窓口を拡大していく考えだ。それぞれ年間三千本を見込む。宅配料金は二本で千九百円、三本で二千六百円。

2005年(平成17年)7月22日(金曜日) 富山新聞

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